過去ログ - 魔法少女まどか☆ブレード Part2
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5: ◆YwuD4TmTPM[sage]
2012/08/13(月) 00:28:38.77 ID:MmzqS9Uw0
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「――――!!!」

 ぞく、と寒気にも似た戦慄に身震いして、ほむらは身構えた。
 知らず、一歩をマミから遠ざかるように下がり、より一層の警戒を込めて睨みつける。
 その時だ。
 
「魔法というのがそんなに重要なのか?」
「ええ」

 Dボゥイの問いに、マミは答えた。
 
「私達魔法少女は、キュゥべえと契約して魔法少女になる時に固有の『魔法』を授かるんです。
 それは、行った『願い事』に深く関係します」
 
 一息。
 
「――例えば。私は、小さい頃に交通事故に遭った時、『死にたくない』と願ってキュゥべえと契約しました。
 故に、私の『魔法』は『繋ぎ止める』です。いつもは、リボンの形で顕現しますけど」
「マミ」
 
 Dボゥイの声が、一段低く、固くなった。
 咎めるとも気遣うともつかないが――後者だと期待してしまうのは自惚れだろうか。

「――大丈夫です。きっとこの傷みは一生消えてくれないんでしょうけど、一人じゃなければ、痩せ我慢のし甲斐ももありますから」

 少し話が逸れたので、一息をついてからマミは続ける。
 
「あなたが佐倉さんとDボゥイさんを救出したときに使った魔法。――おそらくは、時間の停止。
 ――となれば、あなたがした『願い事』も、なんとなく想像はつくわ」
「…………」

 警戒を通り越して、どこか開き直ったような感さえあるほむらに、だがマミは、
 
「――けど、それはまだ二の次のことなの」

 はっきりと告げた。



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