過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)2
1- 20
15:マリアと 3/7 ◆1ImvWBFMVg[sage]
2012/08/13(月) 00:06:34.85 ID:w5RtmRbo0
午前中のうちに掃除を終わらせると、日中はそのほかにやることはほとんどなかった。別棟の家畜小屋で飼っていた山羊を放牧させるくらいだろうか。
山羊は大人しく、放っておいても遠くに行くことはなかった。教会の近くの草原で寝転がり、空を見上げながら時間を過ごした。なにもなかった。吹き抜ける風と暖かい日差しと、空だけが、目の前一面に広がっていた。
よく朝方の拭き掃除の興奮を思い出してしまい、そのまま手淫にふけることもあった。だがあまり上手くはいかなかった。マリア像の硬く冷たい感触を思い描いているのに、実際に触れているのは柔らかく生暖かい自分の肌で、それが興奮を萎えさせていた。

 暑い日は、山羊を川べりに連れて行き水浴びした。水をかけてやると山羊も喜んでいるようだった。持っていた手ふきで体を洗ってやる。山羊の体は硬く締まり、掛けられた水で冷やされていた。
何度か拭いてやっている内に、ふとその感触が何かと似ていることに気がついた。マリア像だ。もちろん目に映る姿形は全く似ていない。だが一度入ってしまった興奮の高まりを押さえることは出来なかった。
気がつくと自分は山羊の膣にせわしなく突き立て、腰を動かしていた。山羊も始めは少し抵抗する姿勢を見せたが、最中は大人しくされるがままであった。
神父がこの姿を見たら一体なんと言うのだろう。そんなことを考えながら山羊に覆い被さり果てていた。

 平日は、寂れた牧草地にあるその教会を訪れる者はほとんどいなかった。日曜の礼拝にも何キロもさきから訪れる物好きが来るぐらいで、それだって両手で数え終るほどのものだ。神父は暇そうに席につき、聖書を開くか、物思いにふけって過ごしていた。おそらく日曜の説教の文句でも考えていたのかもしれない。
 山羊の放牧から帰ってくると、昼ご飯を食べたあと、聖書の勉強が始まった。
「罪と罰について。人は生きている間、思いつく限りの様々な罪を犯します。でも償うことが出来ます。罰によってです。自ら犯した過ちを認めて反省し、刻印を受け生きていくのです」
 先ほどまで無抵抗の山羊を犯してきたばかりの自分には、ひどく耳の痛い話だった。一度放出してしまうと、何故こんな事にとらわれていたのか分からなくなるほど空しい行為だが、一日経つとまたぞろ頭をもたげて昂ぶってくる。その繰り返しにうんざりしていた。
「一時期、教会は道を間違えました。あの悪名高い免罪符です。悲しい話です。すべてを公平に受け入れる立場の者がです。告白し悔い改めなさい。神は許されます」
 神父は胸の前で十字架を切り、講堂の前の大きな十字架に祈りを捧げている。もちろんその奥にあるマリア像も見えた。あのひどく肉感的な美しいマリア像。
いま自分が抱いている感情も神は許してくれるだろうか。だが自分は喋る口を


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/974.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice