過去ログ - さやか「全てを守れるほど強くなりたい」
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(チベット自治区)
[saga]
2012/08/15(水) 17:55:33.78 ID:jku8J09a0
ほむら「……美樹」
さやか「さやかって呼んでいいよ、転校生」
ほむら「! そう、さやか…」
さやか「んー?」
ほむら「貴女は自分の人生が、貴いと思う?」
さやか「うん」
ほむら「……家族や友達を、大切にしてる?」
さやか「もちろん」
ほむら「即答、するのね」
さやか「当たり前だよ、みんな、何もかも尊いよ」
先行く私は向き直り、歩みを止める。
さやか「逆に、転校生はどう思ってる?」
ガラス張りの渡り廊下。
横から入る陽が、転校生の顔に影を作っている。
ほむら「…私のことも、転校生ではなく“ほむら”って呼んでもらいたいわね」
さやか「ん!了解、ほむら!」
ほむら「……そうね、私はどうかしら…家族や友達は、とても大切よ」
ほむら「けれどそれを守るためなら、天秤にかける自分は遥かに軽い……そんなところかしらね」
さやか「ほぁあ……」
無感情に応えたほむらは、私を追い抜いて先を歩いて行くのだった。
さやか「場所、わかんないでしょっ」
私は黒髪を追った。
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