過去ログ - さやか「全てを守れるほど強くなりたい」
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55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/08/16(木) 16:14:18.48 ID:St9zZ9120

改装中フロアは、悪趣味の一言に尽きる空間へと変貌していた。

お化け屋敷デザイナーに劇的ビフォーアフターさせた、その丁度中間のような世界だった。

意図不明のオブジェが立ち並び、遠くの方では奇妙なお髭の綿飴らしき生き物がうろついている。


不思議、それだけでは言い尽くせるものではない、どこか危険な臭いもするメルヘン。


早く抜け出さないと。


さやか「ていうかまどかっ、その生き物!?そいつのせいじゃないの、これ!」

まどか「わ、わかんない、わかんないけど…この子、助けなきゃ…!」

さやか「助けてとは言ってたけど、私達にどーにかレベルじゃないと思うよこれ!」

まどか「けど、」

さやか「まぁなんにもわからないし、見捨てたりはしないけどさ…!」


思わず立ち止まる。


まどか「きゃっ……」


勢いづいたまどかの肩を掴んで、引き寄せる。

すぐ目の前を有刺鉄線の束が通過していった。今のまま走っていたら、これに巻き込まれていたかもしれない。


まどか「あ、ありがと……」

さやか「……ここ、どんどん道が変わっていく」


一歩退く。

さらに二歩退く。


左右を確認する。今目の前を掠めて行った有刺鉄線らしきものが、既に私達の周囲を広く囲んでいた。



さやか(……これって、もしかしてまずいんじゃない)


何かに捕まったという事は、私にも理解できた。



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