3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/14(火) 16:43:41.94 ID:hTeZCydK0
プロローグ（ツッコミどころが多いのは無視してくだせえ）
須賀京太郎は長野から逃げ出すことを選んだ。性格には、清澄麻雀部から逃げ出すことを選んだ。
昨年のインターハイにおいて、清澄は団体優勝を果たした。京太郎を除く部員は、その悉くが名声を手に入れた。
清澄麻雀部は、IH出場前とは比較にならない程の注目を集めた。多くの女生徒達が、宮村咲らに憧れ麻雀部への入部を希望した。
既に名が知れていた原村和を始め、見目麗しい容姿の女性部員たちはマスメディアにこぞって取り沙汰された。
清澄麻雀部は栄光を手にしたが、それは須賀京太郎にとって実りとは成り得なかった。
生徒の多くが、女子と比べて何の成果も挙げられなかった彼を嘲笑した。
彼を除く部員が全て女性である事が災いしてか、根も葉もない噂により中傷を受けることも少なくなかった。
彼は麻雀で成果を挙げられなかったことを悔やんではいたが、嘆いてはいなかった。
だが、そのことで第三者により自分だけでなく咲たちまでもが中傷される事態になると、彼は耐えられなくなっていた。
彼の忍耐が限界に達した頃、麻雀部のイメージダウンを避けたい校長から、転校を勧められた。
事態の収拾を図るには上策と言えなかったが、早く騒ぎを終わらせたいという須賀と校長の利害は一致していた。
結果、彼の転校が決まった。ゴシップ記事の諸々は、原村の父親らが奔走した結果もみ消されることとなった。
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