9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/14(火) 16:51:29.98 ID:hTeZCydK0
>>5 今日の所は見逃してくれ…すまんな
>>7 地の文だけなのは後にも先にもあれだけです なるたけ気をつけます
HR終了後 職員室
担任「須賀、突然呼び出してすまない。君の進路に関する話なんだ。」
京太郎「進路の話ですか？1年生の俺には正直早すぎる話のように思えますが。」
担任「…その話に麻雀がかかわるとしても、かな？」
京太郎「！」
担任「君の転校の経緯は聞いている。そのせいで、ここに来てからはずっと勉学にばかり勤しむようになったことも。」
担任「清澄で酷い仕打ちを受けたせいか、他人に無関心とまではいかずとも、周りと距離を置くようになったことも。」
京太郎「先生には無関係だなんて言いませんが、正直余計なお世話ではないですか？」
京太郎「…正直、麻雀に未練はあります。しかし、今はアレにかかわらない日常を過ごしていたいんです。」
京太郎「清澄麻雀部という失われた日常のことを、思いだしてしまうから。」
担任「逃げたいと思うのは仕方が無いだろう。しかし、君は今の状況に満足してはいないだろう？」
担任「どの教科においても君は上位の成績を修めているが、私や周りに褒められても笑ったことなんて無かったじゃないか。」
担任「ご両親から聞いた、君が清澄にいた頃の話からは到底考えられないことだ。」
京太郎「学業に励むのは、学徒として当然のことでしょう。褒められるほどのことじゃないです。」
京太郎「それに、清澄にいた頃の俺と今の俺は別人みたいなもんですよ。一緒にするべきじゃない。」
担任「今が勉強に対してひたむきであるように、昔の君は麻雀部の活動に対してひたむきに取り組んでいたのは確かだよ。」
担任「勉強に勤しんでくれるのはいいことだ。しかし、それだけで自分を完結させるような真似だけはしないで欲しいんだ。」
担任「私のその気持ちだけは、わかってほしい。」
京太郎「…話を聞かせてもらっても、よろしいでしょうか？」
担任「勿論だ…ありがとう。」
担任「知っての通り、ここ最近奈良県の高校は統廃合を進めている。私立公立にかかわらずだ。」
担任「男女別学の高校も例外ではなくてな…共学化に向けて他の高校から何名か生徒を試験的に編入学させる方針を取っている。」
担任「この度、我が校は阿知賀女子学院から編入学を打診する話を受けてな…須賀、君にはそこに編入学してもらいたいんだ。」
京太郎「（阿知賀…和がかつて麻雀に出会った場所じゃないか。ここでその名を聞くことになるなんてな。）」
京太郎「…わかりました。その話、お受けします。この先どうなるかはわかりませんが、精一杯自分にやれることをします。」
担任「よう言うた！それでこそ男や！」
京太郎「先生…ありがとうございました！」
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