155: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/18(土) 00:29:09.31 ID:YsbVX7Yo0
――――――
――――
――
戦闘禁止エリアを出てから、2階をしばらく歩いて回っていたが、護身用のナイフが手に入った。
武器を持つことに姫萩は酷く嫌悪を抱いていたが、なんとか説得することで装備してくれることになった。
(1階に比べてナイフの刃渡りが長くなっているな……)
ナイフのほかにも、鎖や斧など、武器の危険度が増してきている感じがした。
もしかすると、上の階に上がるにつれて武器のレベルがどんどん上がっていくのかもしれない。
(拳銃が出てきても、おかしくないな……)
近距離武器だけで戦うというのは男女間での力の差が出てしまうため、恐らくは遠距離武器――拳銃が登場するに違いない。
そうとなれば、狙撃のことも考えて周りをより警戒しなければならないだろう……
「誰にも会わないね〜……」
「まあ、これだけ広い中にたったの13人しかいませんからね……」
自分たちの足音と声しか聞こえない建物は、相変わらず沈黙し続けている。
「……! 近くに誰かいます!」
「えっ……?」
集中して周りの音を聞くが、細川には何も聞こえなかった。
「ん〜? 誰もいないけど〜?」
渚さんも、聞こえないようである。
「……右です。……ッ!!」
「右……?」
そういって細川が右に目をやった瞬間に、黒光りをした何かがこちらへ向いていた――
「皆伏せて!」
渚さんが咄嗟にそう叫ぶ――
その声に反応して俺は…… >>158
986Res/411.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。