過去ログ - 安価でシークレットゲーム
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170: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/18(土) 02:08:28.09 ID:YsbVX7Yo0
俺は高山との戦闘の時から、渚さん戦闘能力が尋常ではないという事に気が付いていた。

渚さんならきっと俺の思いを読み取ってくれる。

そう信じて俺は、サバイバルナイフを後ろにいる渚さんへ向けて滑らせ……そのまま少年の方へ向かった。

「……ッ!」

できるだけ身体を反らそうとしたのだが、最初に食らった銃弾の当たり所が悪すぎて、思ったように体が動かなかった。

「なっ……死ねぇ!!」

油断をしていた少年は容赦なく銃弾を俺に浴びせた。

「……うおおおおぉぉぉ!」

「な、何!?」

3発食らった俺は、決死の覚悟で少年に真正面から突っ込んだ。

また1発、2発、と銃弾が身体に突き刺さろうと、必死に前へ進んだ。

(なぎさ、さん……)

「……かはっ!」

全速力のタックルを食らった少年は受け身を取ることが出来ずに、銃を手元から離す。

「死にたくなければ、ここから早く居なくなって!」

「くっ……こ、今回は許してやるよッ!」

起き上がろうとした少年に渚さんがサバイバルナイフを突き立てて脅すと、少年は速い速度で走り去っていった。

「……はぁ、はぁ。よか、った――」

どうにか、渚さんと姫萩を傷つけずに済ませることが出来た。

「忍君! 忍君!」

「渚、さん……俺、言いました、よね?」

あまり、周りからの声が聞こえなくなってきた――

「貴女のためなら、死んでもいいって……」

「お願い……死なないで!」

「俺、渚さんのこと、好きでした……。だから、その、好きな人、を守ることが出来て……良かったなって」

いつしか俺は渚さんのことを好きになっていた――

そんな大切な人を守れることが出来るというのは、とても良い事だなって――

「渚さん……手を、握ってもらえますか……?」

「う、うん……! お姉さんが、ず〜っと握ってるから! 忍君の温かい手……握ってるから……ッ!」

「ありがとう、ございます――」

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【DEAD END】


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