過去ログ - 安価でシークレットゲーム
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259:>>256カメラ係且つ御剣の死亡を理由に細川に同行していました ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/18(土) 22:03:54.60 ID:YsbVX7Yo0
「なかなか、こないわね……」

階段で待ち続けてから30分ほどしか経過していないのだが、来るかどうかもわからない人間をじっと待つという作業は人間に取って辛いものがあった。

(もう、誰もいいから来て……)

この際、自分のほかに同じ境遇の人物がいるというだけでも確認できれば、いまの目黒にとっては十分だった。

沈みつつある心を必死に引き上げて、黙々と待ち続けていると――

「あの、あなたもこのゲームの参加者ですか!?」

どこからか聞こえた声にはっ、と見上げてみると正面の廊下に小さく人影が見えた。

近づいて来るのは、カッターシャツを着た高校生くらいの男だった。

「ちょ、ちょっと御剣! アンタいきなり声をかけるなんてッ!」

その後ろを追いかけるようにして、白のワンピースを着たツインテールの女性が姿を現した。

「う、うんそうよ! 君たちも?」

ようやく他の人間に出会えたことへの喜びが、込み上げてくる。

(やっと、やっと会うことが、出来た――)

――――――
――――
――


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