275: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/19(日) 00:43:53.54 ID:9dvT95BT0
「…………」
「…………」
矢幡さんに捨てられた私たちは、茫然とその場に立ち尽くした。
「あの、目黒さん」
「……何かしら?」
「俺が言うのもなんですけど……さっきのはあまりに酷いです」
「…………ごめんなさい」
「い、いや、別にそんなに目黒さんのことを責めているわけじゃなくて!」
御剣君はあたふたしながら必死に弁解している。
「ありがとう、ちょっと救われた気がしたわ」
どこかしら彼が弟に少しだけ似ているような気がして、不意に微笑みが漏れる。
「あ、えっと……は、はい!」
御剣君はサッと視線を逸らしてしまう。
やはり、さっきのことで引かれてしまっただろうか?
「えっと……御剣君は、これからどうするの?」
「俺は、出来るだけ仲間を増やしていきたいと思っているので……。もし目黒さんがよければ、一緒に行動しませんか?」
矢幡さんが居なくなってしまった以上、すがるのは御剣君だけしかない。
それに、彼の体は思った以上に筋肉質だったので矢幡さんとは違う面で頼りになりそうだった。
「うん、そうしましょう! 御剣君、よろしくね」
「はい、よろしくお願いします!」
取りあえず、ようやく孤独からは抜け出すことができた。
これから御剣とどう動く? >>278
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