288:携帯から ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/19(日) 14:16:49.73 ID:9UU6QxhSO
2階を探索して、1時間が経過した。
御剣君とは他愛のない適当な話をしていたが、どうやら普通の高校生らしい。
「そうだ、協力するならお互いのPDAの番号を教えあっていたほうがいいですよね?」
「そ、そうね。でも……」
御剣君の言いたい事は分かるが、自分のPDAを明かすというのは、かなりのリスクを伴う。
目黒としては2のPDAが驚異であるため、もし御剣君のPDAが……と考えると、すぐに同一することができなかった。
「俺は目黒さんの事を信じています。だから、俺の番号を聞くだけでも良いです」
「正気なの!?」
彼はいったい何を言っているのだろうか。
自分だけ明かすなんて、なにもメリットがないどころか、デメリットだらけである。
「はい。俺のPDAは、A。エースです――」
「――ッ!」
Aと聞いた瞬間に、目黒は彼から距離を置いた。
彼の解除条件はQの殺害。
人を殺さなければならない人間が、目の前に居た――
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