364: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/20(月) 13:46:22.39 ID:y+nVlc5R0
>>362
PDAの番号やキャラの入れ替え作業が困難なので、reviseキャラは無しでお願いします。
このスレが終了したら、もし需要があればreviseのほうもやってみようかと思います。
――――――
――――
――
(いや、文香さんを信じよう)
御剣君のようにとはいかないが、文香さんならば正直に話せば分かってくれると思う……もし、彼女のPDAが2だとしても。
「……文香さん、聞いてもらいたいことがあるんです」
「ん、何かしら?」
「実は私のPDAは……JOKERなんです。だから、知っている通りソフトウェアを2回しかインストールすることができないんです……」
「そっか、でも良かった。奈央の解除条件が平和的なもので……」
文香さんも、御剣君と同じような返答をしてきた。
「そうだ、PDAの番号を教えて貰ったんだし、私のも教えておかないとね」
「えっ……」
こちらが一方的にPDAを教えただけだというのに、文香も同じようにPDAの画面をこちらへ向けてきた。
「私のPDAは……6――JOKERの機能を5回以上使う事が解除条件よ」
「え、それ、じゃあ……!」
彼女のPDAが6であるということが意味するもの、それは――
「それにしても、幸運ね。こんなにもあっさりとJOKERのPDAの持ち主が見つかるなんてね」
文香さんはニカッと笑顔を見せた。
「あ、あの! 私もうJOKERを5回以上偽装しているんです! だから、文香さんの首輪は――」
「……そうなんだ。ありがとう、奈央。わざわざ6のPDAの人を気遣ってくれていたのね?」
「あっ……」
文香さんは何のためらいもなくPDAを首輪のコネクターにつなげてしまう。
『おめでとうございます、あなたは首輪の解除条件を満たしました――』
間もなくして、張り付いていた首輪はあっさりと外れてしまった。
「ふう、やっと息苦しく無くなったわ……」
「ふ、文香さん……どうして、そんなすぐに私のことを信じたんですか?」
私だったら、万が一のことを考えて目の前で5回偽装されるのを確認してから首輪を解除するだろう。
「どうしてって……奈央がそういっているんだもの。仲間を信用しないで、誰を信用するの?」
「で、でも私が仲間の振りをしている可能性だって……!」
「ううん、あなたと話していて分かったわ。奈央が嘘をつくときは左手の人差し指が小刻みに動くもの――」
「えぇ!?」
目黒はパッと自分の左手を見た。
「……なーんて、そんなの嘘よ。でも、奈央のことを信用しているってのは本当よ」
「ふ、文香さん……」
この人に出会えて、本当に良かったと再び感じる目黒であった。
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