365: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/20(月) 14:04:04.29 ID:y+nVlc5R0
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文香さんと出会ってから4時間が経過――
つまりゲーム開始から20時間が経とうとしていた。
「さて、もうそろそろ階段に辿りつくわね」
3階への階段は目前となっていた。
「えっ、でも文香さんはもう首輪が外れたから――」
「何言ってるの、私たちは仲間よ。協力し合うのが仲間じゃない!」
「そ、そうですけど。自分の命を大切にしてくださいよ!」
彼女が優しい事は知っているが、せっかく首輪が外れたのに自ら戦場へ向かおうとするというのは、賛同できなかった。
いや、一緒に居てくれる方がかなり嬉しいのだが、御剣君に続いて私のせいで良い人が死んでしまうかもしれない……と考えると、彼女には一刻も早く安全な場所へ避難してもらいたかった。
「……そうね。でも、やっぱりあなたを放っておく事は出来ないわ――」
文香さんは、厳しい顔をしたかと思うとすぐに優しい顔になった。
「私が奈央と出会った時、あなたは今にも死んでしまいそうな顔をしていたの。こんな過酷なゲームをずっと孤独で過ごすなんて、相当精神力が強くないとできないわ」
「…………」
私は、そんな顔をしていたのか――
でも、今思うと若干幻想を見ていたような気もする――
「だから、私は奈央についていくわ。ここであなたを独りで行かせるのは、私自身が許すことが出来ないの」
「……はい。…………ありがとうございます」
こんなにも私のことをちゃんと見てくれて、心配してくれる人がいるとは思いもしなかった。
「いいのよ。これは私が勝手にやってることだから、奈央は気にしないでいいのよ?」
「はい!」
こんな上司が職場に居ればいいのに……と、いま働いている工場現場の上司を思い浮かべながら目黒は思った。
“今度”は、絶対にヘマをしないようにしよう――
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用事があるので、ここら辺で。
適当に妄想で勝手に話を進めていますが、もっと安価を取って自由度を増やした方が良いですかね?
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