過去ログ - 安価でシークレットゲーム
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416: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/21(火) 12:45:49.12 ID:uxiE+d+J0
ゲーム開始から40時間――

文香さんのPDAに導入されている首輪探知を使用する事で、他のプレイヤーと接触しないように戦闘禁止エリアへ行こうとしている。

文香さんはすでに首輪を外しているため、PDAのバッテリーのことを考えなくていいのだができるだけ節約しようということで、10分おきくらいに1回くらいを探知するようにしている。

また、咲実が残り生存者数を表示するソフトウェアをもっていたらしく、北条に襲われる前の生存者数を知ることが出来た。

“残り生存者数:10”

つまり、既に4人プレイヤーが死亡しているということだ。

御剣君と還暦が近い男が死亡した可能性が高いだろう。

とはいっても、PDAを奪われてからかなり時間が経過しているため、いまはもっと減っているかもしれない……。

「北条って子から、どうにかして咲実のPDAを取り返さないとね」

「そ、そんな。そこまで私のために……」

「彼女はPDAを求めていたんでしょ? だったら、解除条件に協力すればPDAを返してもらえるかもしれないわ」

「で、でも……もしまた襲ってきたら――」

「その時は、致し方ないけれど……」

そういって文香さんは拳銃を取り出して、それを見ながら苦い顔をする。

人を救うと言っても、仲間のほうを優先するというのが御剣君とは違う点だった。

もしかしたらこの2人はこの点について言い争いになっていたかもしれない。

「あぁ、殺しはしないわよ? あくまで動けなくなる程度にはなってもらうけどね……」

文香さんは私たちの顔を見て気が付いたのか、思っている事と違うということを説明した。

「文香さん、そろそろ時間みたいです」

首輪探知を使用する時間周期が回ってきたので、文香さんに伝えた。

「……近くで、誰かが追いかけられているみたいね」

「え……人数は?」

「1対1ね……」

そう言いながら文香さんは難しそうな顔をする。

恐らく、文香さんとしてはそこへ駆けつけたいのだが、咲実が負傷していることから置いていというわけにもいかない、と板挟みになっているからだろう。

「……文香さん、奈央さん、行ってください」

「咲実ちゃん!?」

「私のせいで、御二人の足を引っ張っているので……気にせずに、行ってください」

「咲実、そんなこと言わないで。ここで1人になるって、どういうことか分かっているの?」

「……はい、分かっています――」

その時、爆音で建物が揺れているのを感じた。

「早く……早く行ってください! 私は大丈夫ですから」

「で、でも……あなたを置いていく事はできないわ!」

文香さんは苦渋の選択を強いられている。

私はそんな文香さんにどう提案する?

>>419

1.咲実を置いて、文香さんと一緒にすぐさま戦場へ駆けつける

2.咲実には自分がついているから、と言って文香さんに戦場へ行かせる

3.襲撃された時のリスクもあるが、咲実を一緒につれたまま戦場へ行く

4.咲実を置いていけない、と戦場へ行くことをやめるようにする


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