44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)
2012/08/15(水) 21:28:41.51 ID:rHw6Taxd0
(見つかったのは、食糧、水、そして……)
細川は手元で光る小さな刃物を見つめた。
恐らくフルーツナイフといわれるもので、そこまで刃渡りが長くない。
「忍く〜ん、なにか見つけた〜?」
「わっ!!」
渚さんとは手分けしてダンボールに入っている荷物を確認していたため、突然後ろから現れた彼女に驚く。
それなりに離れていたというのに、足音一つ立てずに近づいてきたというのだろうか?
いや、単に俺がこのナイフに気を取られていたからに違いない。
「ど、どうしたの〜? 大丈夫〜?」
「は、はい。突然話しかけられたので、ちょっと驚きました……痛ッ!!」
咄嗟に隠したナイフで、逆の手の指を少し切ってしまったみたいである。
「……! すぐに救急箱を取って来るね〜!」
説明する前に渚さんは事情に気が付いたらしく、足早に隣の部屋へ救急箱を取りに行った。
(意外に、鋭いんだな……)
第一印象とは違う渚さんの姿を見た俺は、少しだけ彼女に惹かれた――
『>>45(何かの音・悲鳴・声、等)』
「な、なんだ!?」
986Res/411.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。