過去ログ - 安価でシークレットゲーム
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451: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/21(火) 18:08:21.87 ID:uxiE+d+J0
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「はぁ……良かった――」

文香さんを近くの部屋まで運んで寝かせたところで、目黒はようやく落ち着くことが出来た。

気が付くとゲーム開始から42時間――1日と18時間が経過していた。

2階は既に侵入禁止エリアとなっていて、更に行動範囲が狭くなっている。

(咲実は、どうしているのかしら……)

文香さんのPDAを取り出して、首輪探知をしてみる。

近くには誰もいないらしく、少し遠くに1つの首輪がじっとしていた。

そこは咲実と離れた場所であり、まだ彼女が生きているであろうことを証明していた。

(でも、この状態だと……)

動けない文香さんを置いたまま咲実を迎えに行くというのは、危険であろう。

「どうすれば、いいのかしら……」

文香さんの寝ているベッドに腰掛けて、目黒は途方に暮れていた――

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『……お母さん? お父さん?』

『…………』

『ねぇ、返事してよ……ねぇ。ねぇってば!』

『…………』

『いや、ぃゃ……いやああああぁぁぁぁぁぁぁ!!』



『今日から僕たちが奈央ちゃんのお父さんとお母さんだよ。それに弟だっている……ほら、亮出て来なさい』

『……ぼ、僕の名前は亮。よ、よろしく』

『うん、よろしく。私は、奈央』

『さあ、夕飯にしましょ。今日は亮の好きなハンバーグよ!』

『やった、ハンバーグだ!』

『ハンバーグ、好きなの?』

『うん、えっと……奈央姉ちゃんも、好き?』

『うん、好きだけど……』

『えへへ……良かった』

『…………』

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