478: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/22(水) 22:40:52.56 ID:NPAKm2N/0
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ゲーム開始から、56時間――
ついに4階が侵入禁止エリアとなった。
「……1人、近づいてきてるわね」
逃走用の武器を探していると、1つの首輪が近づいていた。
「奈央さん、どうしますか……?」
「近づいてみるしかないわね。もしかしたらまだ会ったことが無い人で、友好的な人かもしれないし……」
まあ、この階まできている人間が友好的だとはあまり思えないが――
しかし、いま手元には新たに手りゅう弾が手に入った。
これで、爆撃により敵の接近は一時的に防ぐことが出来る。
「あの……もし、北条さんがPDAを返してくれないとしたら、どうしますか?」
そう、そこが問題である。
頑なに返さないと言って攻撃してきたとしたら、北条を戦闘不能もしくは殺傷しなければならないのだ。
「咲実は、誰かを撃つ覚悟がある?」
「え……それって…………」
「ううん、咲実は撃つ覚悟が無いといけないわ。でないと、咲実はPDAを絶対に取り返せないとおもう」
これはあくまでも咲実の問題であって、目黒の問題ではないのだ。
もし目黒が途中で死んだりすれば、咲実は1人になってしまう。
そうなったときに、もし覚悟がなければ咲実はそのまま死ぬしかなくなるのだ。
「どう、咲実? 私は、あるわ――」
腰に差している拳銃を手に持って、咲実のほうをじっと見る。
「それは、えっと……」
「ここで今すぐ答えを出しなさい」
戸惑っている咲実に対して目黒はキツイ声を上げる――
「……私は、奈央さんほどは無いと思います。でも、奈央さんの為だったら……撃てると思います!」
「はぁ……結局、曖昧ね」
「す、すみません……」
「ううん、私もキツく言ってごめんね。……さて、行きましょうか」
いつの間にか向こうはかなりこちらへ近づいてきている。
その人物が北条であることを祈って、2人は出迎えに行った……。
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その人物は?
【コンマ判定(1個↓)】
00〜50 矢幡
51〜90 北条
91〜99 綺堂
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