481: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/22(水) 23:04:32.70 ID:NPAKm2N/0
「…………」
長い廊下を間にして、どちらも動かない時間が少しばかり続いた。
やはり向こうも探知系ソフトウェアを使用していて、偶然こちらへ来たと言うわけではなさそうだ。
そして、向こうから話しかけてこないという事は、仲間を求めている友好的な人物ではないという事――
「奈央さん、どうしますか?」
咲実が小声で訪ねてくる。
「何か、音が聞こえないか集中して聞いてみてくれる?」
咲実は壁に耳を当てて目を瞑る――
「……特には聞こえませんでした」
「だったら、しょうがないわね……。ちょっと話しかけてみるわ――」
咲実が頷いたのを確認して、奈央は深く息を吸った。
「そこにいるのは誰かしら?」
ある程度大きな声を出したので、廊下を伝って向こうにも聞こえているだろう。
向こうはどうでるだろうか……?
「……あら、また会うなんて奇遇ね? もう死んだかと思ってたわ」
(矢幡さん……!)
ここに来て最悪の巡り合わせだった。少しだけ嫌な汗をかいてしまう。
どうする?
>>484
1.北条ではなかった以上、すぐに逃げるべきだ
2.いや、もしかしたら対話をして説得できるかもしれない
3.そうだ、ここはまだ相手で出方を見るために“冗談”で相手を油断させてなんとか時間を稼ごう
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