489: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/23(木) 00:18:20.49 ID:hdiF6eWI0
「矢幡さん、今すぐ機械を操作するのをやめなさい!」
一か八かで、目黒は手りゅう弾を手に持って、矢幡さんが隠れている廊下に姿を現す。
「でないと、このまま矢幡さんには私と一緒に死んでもらうわ!」
しかし、矢幡さんはこちらに姿を現すことなく黙ったままだった。
そうだ、私は冷静になれていなかった。
矢幡さんと目黒の間には“長い廊下”があったのだ。
これならば手りゅう弾をもって近づかれても、普通に拳銃で対抗すればいいし、逃げる余裕もある――
(間違えた……!)
なぜこのような行為を取ってしまったのだろうか。
もっと、この場を切り抜ける良い方法があったのではないだろうか。
「……痛ッ!?」
痛みを感じた瞬間に再び廊下の角に隠れた。
隙をついて矢幡さんが銃弾を放ってきたみたいである。
幸い距離があったため急所には当たらなかったが、左肩を思いっきり打ち抜かれた。
矢幡さんはこちらが追い詰められている事に気が付いたのか、じわりじわりと近づいてきていた――
どうする?(ピンチ)
>>492
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