過去ログ - 安価でシークレットゲーム
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561: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/23(木) 20:02:37.68 ID:hdiF6eWI0
「――奈央さん!」

「んん……」

夢を見ていた――

目を覚ますとそこにいたのは亮では無く、咲実だった。

「奈央さん、私たち帰ってこれたみたいです!」

「え……?」

起きると、高級ホテルのような一室のベッドに私は寝ていた。


そうか、私たちはゲームで見事勝利することが出来たのだ――


「そういえば……文香さんは?」

ふと、一緒に勝ち残った文香さんが居ない事に気が付く。

「…………文香さんは、私が起きた時には既にいませんでした」

「なん、で……?」

どうして、文香さんが居ないのだ。

戦闘禁止エリアにずっといたのだから、どう考えても死ぬはずがないというのに――

「もし、かしたら……他、の場所にいるのか、もしれません……よ?」

咲実は泣いている姿を見て、私も自然と涙が流れた。

「どう、して……ッ!」

確かに、矢幡さんや北条、その他生き残っているであろうプレイヤーがいないことから、文香さんも別の場所にいるのかもしれない。

しかし、咲実と私が一緒の部屋にいる時点で彼女が生きているという可能性は――


「……ッ…………ッ! ふみ、か、さん……文香さん…………ッ!」


私は、涙が枯れてもずっと泣き続けた――

――――――
――――
――

シークレットゲーム -目黒奈央編- END


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