過去ログ - 安価でシークレットゲーム
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693: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/24(金) 16:17:22.06 ID:zIW1Ee7n0
色条と歩き始めて1時間――

子供の歩く速度に合わせると、非常に進むのが遅く感じた。

「……どうした、疲れたのか?」

「うん……お腹、空いたの」

色条は床にぺたりと座り込んで一向に動く気配を見せなかった。

「ハァ……少し、休憩するか」

俺は鞄から携帯食料を取り出して、彼女の隣に座りこむ。

「……おじさん、なんでスーツなのに白いの?」

「ん……? 俺は自由業だから、服装なんて何でもいいんだよ」

「じゆーぎょー……?」

「……まあ、お嬢ちゃんには分からないか」

「私はお嬢ちゃんじゃないよ! ちゃんと優希、って呼んでよね!」

「いや、俺から見れば、お前はどう見てもお嬢ちゃんだよ」

「むー!」

色条は頬を膨らませながら、渡された携帯食料を小さな口で食べ始める。

「……おじちゃん、何か面白い事やって!」

「おいおい、俺は君の下僕か何かかい?」

「じゃあ肩車!」

「ハァ……俺はお前の親父かよ」

そういってポケットから携帯電話を取り出して、テトリスのゲームを起動させる。

「あ、これ私やったことあるよ!」

「そうか。ちょっと俺は休憩するから、それでもやってな――」

そういって色条から少し離れて煙草を吸い始める。

「あー、煙草は駄目なんだよ? 体、病気になっちゃうし」

「しょうがないさ。もう、生活の一部に成っちまってるからな……」

「もー、後から後悔しても知らないよー?」

色条の忠告を無視して俺は一服した。

彼女の人懐っこさには、少しウンザリするものがある。

どうして見覚えのない大人の男を、警戒しないのだろうか。

あまりに無防備すぎて、こちらが心配してしまうほどにおかしかった……

(もう、置いていくか……?)

正直、彼女を連れていく事にメリットを感じなかった。

俺は煙草の火を消して、テトリスに夢中になっている色条のほうを見た。


どうする?

>>695

1.色条を置いていく

2.まだ色条を連れて行く

3.色条にこれからどうするか、ためしに聞いてみる


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