過去ログ - 安価でシークレットゲーム
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751: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/25(土) 11:41:23.18 ID:Yf/AOc980
怪我をした女性は矢幡麗佳という名前で、今年で大学3年生らしい。

ゲーム開始から11時間――

矢幡の足首は一応歩けるくらいまでには回復したため、さっそくもう1つの階段を目指していた。

「麗佳ちゃん、大丈夫〜?」

「はい、もう歩けますので……」

矢幡は1人で他のプレイヤーを探していた途中で手塚に襲撃され、逃げきれなかったところに俺が駆け付けた、という感じだったらしい。

俺は手塚を殺さず中途半端な状態にしておいたのだが、あれは迂闊に殺害すると彼女らから信頼を失うと思ったからだ。

まあ、ボウガンを容赦無くうっていた時点で戦闘タイプの人間だと思われていると思うが――

「……おじさんって、女たらしだよね?」

「偶然こうなっちまっただけじゃねぇかよ。それともなんだ、お嬢ちゃんが抜けるかい?」

「そ、それは嫌……!」

「ならしょうがねぇよ。俺もできれば頼りになる男が欲しいんだがな……」

「……悪かったわね。頼りなくて」

「おおっと、すまない。別に矢幡のことを悪く言ったわけじゃねぇんだわ」

不満そうな顔をした矢幡の睨みつけを、俺は軽く避けて前に進む。

彼女の様な女性は、俺の組員の奴らには人気が出そうな感じだ。

「まあ、貴方には近くに子分のような存在が居た方がいいと思うわね」

「おいおい、それだとまるで俺が悪い人みたいじゃないか……」

「えぇ、どう見てもヤクザね――」

「違うよ、麗佳おねえちゃん! おじさんは“じゆーぎょー”っていう仕事やってるもん!」

「え……優希?」

「おじさんは、悪い人じゃないもん!」

「ご、ごめんなさい……。そんなに悪く言ったつもりはないのよ?」

まさか色条に怒られるとは思ってもみなかったのか、矢幡は声を小さくしながら謝っていた。

「まあ、そういう風に見られてもおかしくねぇ恰好してるからな。そう思うのも無理ないわな」

そう言いながら、俺は無意識的に煙草をポケットから取り出して火をつけようとする。

「女性の前で煙草は良くないよ〜?」

「……すまない。ついうっかり、な?」

パッと綺堂にその手を阻止されて、俺は渋々ポケットに煙草をしまいなおした。

高山が居れば吸えたのかもしれない……

(いや、無理か――)

恐らく彼も俺と同様に言い負かされて、結局吸えないだろう。

――――――
――――
――

階段に行く途中で手に入れたものは?(3つ)

※階数にそぐわないものには欠陥やペナルティーが発生

>>752

>>753

>>754

1個ずつで被った場合は2つ手に入る。


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