過去ログ - 安価でシークレットゲーム
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760: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/25(土) 14:43:51.02 ID:Yf/AOc980
話し合った結果、俺、矢幡、色条、綺堂の順番で警戒しながら3階へ上がる事になった。

色条は俺の後ろじゃなかったのが気に食わないのか、少しふてくされているが放って置くことにした。

まあ結局1列だった隊列は、俺と矢幡、色条と綺堂の2列になっていたのだが――

「ねぇ……どうして私を助けたの?」

「ん……助けなかった方が良かったかい?」

「そういう事を聞いてるんじゃないわよ。会って間も無いし、怪我してるし……連れて行くにしてもメリットが無いじゃない?」

まあ、彼女の言うとおり何もメリットが無いかもしれない。

「なんというか……上玉を見つけると、一緒に連れたくなるってのが男の性なんだわ」

「じょうだま? …………ッ!!」

上玉という単語の意味をようやく理解した矢幡が、視線をパッと俺から逸らした。

「……っていうのは冗談で。まあ、怪我人置いていくわけにはいかねぇだろうよ」

「ちょっと、へんな冗談はやめなさいよ!」

「おうおう、初心な反応してくれるねぇ……」

「…………ふん!」

僅かにニヤリとした顔で矢幡を見ていると、彼女はツンとそっぽを向いてしまう。

「……おじさん、肩車して!」

「あぁん? ちょっとは楽させてくれよ。さっきもやったじゃねぇか……」

「いいから、肩車ー!」

「駄目だ。ちったぁ我慢しろよ」

「むううううぅぅ! おじさんのバカー!」

矢幡と俺のやり取りに嫉妬しているのか、色条が無性に構って貰おうとして来る。

「優希ちゃん、お姉さんとしりとりしよ〜?」

「……うん」

色条はシュンとしながら後ろでなんでもありのしりとりを始め出した。

綺堂がいいクッション役になってくれて良かった、と俺は安堵する――

「――なッ!?」

すると、突然背後から金属の音が聞こえた――

「おじさん!」

後ろを振り返ると、今さっき通った場所に鉄格子があり、色条たちと分断されていた。

「おい、ちゃんと地図を見てなかったのか?」

鉄格子は重すぎてビクともしなかった。

「う、うん……。でも、載ってなかったよ!?」

良く分からないが、罠探知にも穴があるみたいである。

「良介く〜ん、どうするの〜!?」

綺堂は鉄格子を必死に揺らしているが、微塵も動いていなかった。

矢幡も無言で不安そうな顔をしてこちらを見てくる。


どうする?


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