過去ログ - 安価でシークレットゲーム
1- 20
768: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/25(土) 15:40:44.64 ID:Yf/AOc980
ゲーム開始から15時間――

俺は合流地点まであと少しで到着することが出来る。

恐らく向こうは怪我をしている矢幡に歩く速度を合わせているため、しばらく待たなくてはならないのだろう。

ふと残り生存者数を確認してみると、まだカウントは最初に見た時と同じ13人だった。

いまだに死亡者は最初に見た北条かりんという少女だけということになる。

「ん……?」

視線の先に1人の少年の姿が見えた。

「お、おい、おっさんはこのゲームのプレイヤーか?」

「ああ、そうだよ」

こちらに気が付いたのか、足早に少年はこちらに近づいてきた。

「僕……俺は、長沢勇治。ずっと、1人だったからようやく他のプレイヤーに会えてよかったぜ!」

「俺は梶原良介。ということは、ルールは全部分かってないのか?」

「そうなんだ……。だから、もし良かったら教えてくないか!?」

「ああ、別にいいよ。どのルールが分からないんだ?」

「えっと、俺が持っているのがルール3と4だから、5〜9が分からないな」

「そうか、じゃあルール5からゆっくり読み上げていくから、何かにメモを取ってくれよ」

「分かった! ちょっと待ってくれよ、いま紙とペンを用意するからさ……」

そう言って少年は鞄の中を漁り始める。

「よし、いいぜ!」

「じゃあ、読み上げていくからよく聞くんだぞ? ……ルール5――」

そう言い始めた瞬間に、少年はナイフを手に俺に特攻してきた。

「死ね! …………ぇ?」

しかし、彼が突き出したナイフは空を切っており、代わりに少年の腕から大量の血が溢れていた。

「う…………うわあああああぁぁぁ!? 痛い! 痛い痛い痛い痛い――――」

少年は刺された場所を必死に抑えながら床でもがき苦しんでいた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
986Res/411.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice