816:>>815 了解です。 ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/25(土) 20:58:29.71 ID:Yf/AOc980
「矢幡が先に寝てくれ」
「分かったわ。じゃあ、シャワーを浴びて寝るわね」
「おう、おやすみ」
矢幡はシャワー室に入って行った。
「…………ふう」
ようやく一息つける、と煙草の煙をこれでもかと言うくらいに肺に溜めて吐き出した。
(俺の首輪を外すにはあと2人、か……)
解除条件を済ませたプレイヤーは、今後増えていくであろう侵入禁止エリアに逃げ込むため、下手をしたら詰む可能性があるのだ。
いまのところ綺堂と矢幡が候補となっているのだが、綺堂は仕留めるのに1時間しか余裕が無く、矢幡に至ってはまだ解除条件が分からない……というのが現状なのだ。
「別の方法、か……」
あの青年が言っていた、解除条件を満たす以外に首輪を外す方法というものを思い出す。
恐らくナイフで切ろうとすれば、センサーが反応して警備システムに殺されるだろう。
無いものを探すというのは疲れるものだ――
――――――
――――
――
ゲーム開始から26時間――
特に何の問題もなく両者ともに仮眠をとることが出来た。
俺は体を起こして少し伸びをしながら意識が覚醒するのを待った。
「おじさん、おはよう!」
「ん、お嬢ちゃん起きてたのか」
「うん、麗佳お姉ちゃんがさっき起こしてくれたの!」
「そうか。まあ、朝食でも食べるとするかね……」
休憩室からリビングルームに行くと、矢幡がコーヒーを飲みながらくつろいでいた。
「おはよう、よく眠れた?」
「おう、それなりにな」
「これからは侵入禁止エリアが1階からどんどん増えていくのだけれど、どうするのかしら?」
「お前はどうするべきだと思うんだ?」
「私は、上階にあたる4階に上がっておくべきだと思うわ。恐らく、武器は上に行くほど強力なものになっていくだろうから」
3階には拳銃がちらほらあったので、今では超小型の銃を色条が持っている。
「それじゃ、そうするか」
上を目指して悪い事はあまりないので、矢幡の案で行くことにした。
――――――
――――
――
4階へ上がる階段へ行く途中で、1人の人物の姿が見えた。
その人物は?
【コンマ判定(1個↓)】
00〜30 高山
31〜60 手塚
61〜90 漆山
91〜99 綺堂
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