過去ログ - 安価でシークレットゲーム
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843: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/26(日) 00:32:45.72 ID:JeMe7Mau0
「で、どうするのよ?」

「……やっぱり、探しに行くわ」

「そう、それじゃ3階へさっさと行きましょう?」

「ああ、携帯電話を返してもらわねぇと、こっちも困るんだわ」

「……ふふ、そうね」

優希が居ないと、なぜだか落ち着かないのだ。

彼女が居ないと、何かが足りないのだ。

(……優希)

きっと優希探して見せる……そう心の中で誓って、俺は再び階段まで歩いて行った――

――――――
――――
――

3階のホールまで下りてくると、辺りに弾痕や銃弾を確認することが出来た。

どうやらここで戦闘があったらしい。

残り生存者数を見ると、10人――また1人減っていた。

血痕のあとを辿っていくと、金髪の男が床に座り込んでいた。

「…………手塚」

床一杯に血を流していているが、俺の声に反応して少しだけ体が動いた。

「梶原……か」

「誰にやられたんだ?」

「…………分か、らねぇ」

見たところ、彼の上半身は蜂の巣の如く銃弾を食らっていた。

マシンガンを扱う人間と言えば、高山くらいしか思いつかないが――

しかし、手塚は高山と面識があるため、相手が分からないという解答から違う事が分かる。

「相手はどんな特徴だったんだ……って、おい、聞こえてるか?」

「…………しんじる、な。この、ゲーム、は――」

「おい…………」

手塚は“信じるな”と一言残して息を引き取った。

「どういうことなのかしら……?」

麗佳も彼の発言が不可解なのか、腕を組んで考えている。

「……PDAが奪われていない!」

彼のポケットにはPDAが入ったままだった。

普通のプレイヤーだったら、PDAを回収していくはずなのだが――


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