91: ◆WNrWKtkPz.
2012/08/17(金) 02:12:17.61 ID:yeyu0jZa0
新たに判明したのはルール9だった。
ルール9にはPDAの解除条件が全て記載されており、A、2、3・・・J、Q、K、そしてJOKERの14個。
つまりこの建物に居るプレイヤー数は14人……いや、いまは分かる範囲では御剣を抜いて13人と言ったところだろうか。
(それにしても……)
解除条件の中でも特に気になったのは2と6のPDAだった。
2:JOKERのPDAの破壊。このPDAのみ半径1m以内でJOKERの偽装機能は無効、初期化される。
6:JOKERの偽装機能を5回以上使用。自分で使う必要も、近くで行う必要も無い。
この2つのPDAの持ち主たちは、目的は違えどJOKERのPDAを手に入れなければならなくなりそうである。
まあ、どちらも間接的に条件をクリアできると言えばできるのだが、若干条件が競合しているために争いが起きる可能性が高いと言える。
「高山君は〜これからどうするの〜?」
「俺は、一人で行動しようと思う」
「えぇ、なんでさ。せっかく出会ったのに……」
「……俺には色々とやることがあるんでな。すまないが、他をあたってくれ」
高山はルールを確認し終えると、せっせと支度を済ませようとしている。
彼の速い断言を聞く辺り、彼と同行するのは無理だろう。
細川としては男性がもう一人いた方が良かったのだが、これ以上引き留める気にもなれなかった。
「そうだ……お前たち、JOKERのPDAの持ち主を知らないか?」
(…………ッ!!)
高山が荷物を背負いながら真剣な顔をしてそう問いをかけてくる。
まさかの質問に心臓が飛び跳ねそうだったが、なんとか平常を保つことに成功した。
「えっ、それって……」
「まあ、どう解釈するかは個人の自由だ。それで、北条はJOKERについて何か知ってることはあるか?」
「……いや、ルールのことについてくらいしか知らないけど」
高山の無感情の中に少しだけある威圧に、北条は縮こまりながら答える。
「そうか……。綺堂は?」
「私もかりんちゃんと同じですよ〜。それと、私のことは渚って呼んでください〜!」
「…………。細川は?」
「も〜う! 返事しなさ〜い!」
(どうしよう……)
俺がもっているのは紛れもなくJOKERのPDA――
彼は思ったよりも友好的であり、そんなに攻撃性があるとは思えない。
いやしかし、もし彼が皮を被っていてJOKERがここにあると分かった瞬間に襲われたら……?
この距離で高山から逃げるというのは少し難しいかもしれない。
どうする?(重要)
>>93
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