957: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/29(水) 00:39:04.33 ID:tzmn7HqC0
「…………梶原さん、落ち着いてください! 主催者の思惑に乗ったらだめです!」
「ハッ……俺は優希のためだったら人殺しでもなんでもやってやるさ!!」
俺が追っているのは御剣と陸島である。
綺堂はJであるためこのまま首輪が外れるし、麗佳と姫萩も首輪が解除できる見込みがあるのか、このエクストラゲームには参加してい無いようだった。
「梶原君、御剣君の言う通りよ! もっと皆が首輪を外せるような平和的なものがあるはずよ!」
「うるせぇんだよ! 大人しく死にやがれ!!」
俺は拳銃を乱射しながら二人を追いかけるが、向こうもなかなか足が速いため追いつくことが出来ない。
「……これ以上攻撃するのなら、反撃するわよ?」
「ハッ……偉く自信があるみてぇだな! やれるものならやってみろや!」
俺は廊下の角を遠心力に逆らいながら思いっきり走りこむ、すると足に陸島の放った銃弾が当たった。
「梶原さん、もうやめてください! 仲間どうしで――」
御剣が何かを言う前に俺はすぐさま彼に拳銃を向けてトリガーを引こうとする。
すると陸島が当然の如く腕を打ち抜いてきて、銃弾は明後日の方向へ飛んで行った。
しかし、俺は拳銃を手から落とさずに引き続き攻撃しようとする。
――――――
――――
――
「ハァ……ハァ……クソが、舐めやがって――」
俺は両腕両足が使い物にならなくなっていて、床に倒れこんでいた。
「文香さん、救急セットを!」
「分かっているわ!」
御剣たちがこちらへ寄ってくる。
それに対して、俺は――
「なっ……!?」
「オレハ……オレハ、優希を守るンだ…………!」
限界まで来ている両足で必死に立ち上がって、ナイフを振り回す。
「梶原君……あなた、まさか――ッ!」
陸島が何かを言う前に、無防備にも尻もちをついた彼女に俺は特攻してナイフを突き刺そうとした――
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