過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」【安価】

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115: ◆c.38a0Ec1E[saga]
2012/08/16(木) 20:24:59.09 ID:CGNyyteB0

Ａ山さん「それがですねぇ。実はこの問題、水曜あたりから悩んでましてですねぇ」

京太郎「……あぁ」

Ａ山さん「手伝ってくれる人は居ないかと、ここ数日教室の様子を見ていたらですねぇ」

京太郎「うん」

Ａ山さん「どうやら、このクラスで部活動に参加していないのは、私と須賀くんくらいなんですよぉ」

京太郎「さいですか」

ちなみに、この間ずっとＡ山さんは俺を見上げていたので、疲れたらしい。そう言い終えると、背伸びをやめ、視線を俺の胸元あたりに戻した。左右にふらふら揺れているのは、Ａ山さんの癖だろう。授業中もよくそうしているので良く覚えている。

Ａ山さん「そんなわけで、何卒どうぞ。手伝ってはいただけませんかねぇ」

京太郎「なるほどねぇ……」

部活動の入部届けを、出していないのはどうやらこのクラスでは俺だけのようだ。特別どの部活に入ろうか決めていない上に、提出期限は今日の朝までである。つまり、過ぎている。

京太郎(脅しているわけじゃないんだろうけど)

Ａ山さんからすれば、都合のいい人材程度なんだろう。

加えて、入部届けを出せなかった後ろめたさもある。

そう考えると、おのずと結論は出てしまう。

京太郎「……分かった、良いよ。丁度暇だし」

Ａ山さん「おぅ。嬉しいですなぁ。サンクスですぅ」

すっと小さい手を差し出される。ちょっと迷いながら、その手を握ることにする。

すると、ぶんぶんと手を上下に降りはじめた。

Ａ山さん「それじゃあ、明日お願いしますよぉ」

京太郎「お、おう」

なんとも疲れるクラスメイトである。

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