過去ログ - 魔法少女ほむら☆マギカ〜私の居場所〜 明るい魔まマほむらルート
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34:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:07:00.43 ID:2sSLdoRio
          ☆

 「鹿目さん!! 今よ!!」
  王冠を被った青いカエルの姿をした魔女を、マミがリボンで雁字搦めに拘束してまどかに合図する。
 「はい!! フィニトラ・フレティア!!」
  まどかの放った通常の矢よりも太く貫通力のある矢が、拘束された魔女を貫いて爆散させた。

  ――シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン……。

  結界が消えて元の現実世界へと風景が変わる。

 「やっぱり、鹿目さん達はすごい……っ」
  夕焼けで赤く染まった世界の中で、キュゥべえを胸に抱きながらほむらは、二人の魔法少女を憧れの眼差しで見つめながら感嘆の声を上げた。
 「ほむら。君も僕と契約すれば、まどか達みたいになれるよ」
  キュゥべえがほむらにそう声をかけると、ほむらは困った顔で腕の中のキュゥべえから視線を逸らして呟く。

 「……私なんかじゃ契約しても、きっと何の役にも立てないよ……」
 「そんな事はないさ。勿論、どんな願い事で契約するのかにもよるけど、君の素質はマミ達にけっして引けを取る物じゃないよ」
 「……」
 「どんな願い事でもかまわない。君が望むならどんな奇跡だって起こしてあげられるよ」
  キュゥべえがほむらを勧誘していると、変身を解いたマミが歩いてきてキュゥべえを窘める。

 「こら。女の子を急かす男子は嫌われるぞ」
 「マミさんの言うとうりだよ。ほむらちゃんが魔法少女になるにしたとしても、願い事はちゃんと考えて決めないと後悔するから。あんまりほむらちゃんを急かしちゃ駄目だよ」
  まどかにも咎められ、キュゥべえはこの場での勧誘を打ち切る事にした。
 「僕の方はいつでも準備出来てるからね。願い事が決まったらいつでも声をかけて」
 「……うん。わかった」
  キュゥべえの言葉に小さな声で頷いた後、ほむらは心の中でキュゥべえに謝った。

 (ごめんね、キュゥべえ。私、魔法少女になるつもりなんて、最初からないの……)



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