過去ログ - 魔法少女ほむら☆マギカ〜私の居場所〜 明るい魔まマほむらルート
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41:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:11:27.72 ID:2sSLdoRio
          ☆

  ワルプルギスの夜によって破壊されつくした廃墟の中で、ほむらは無残な遺体となったまどかを見つけ出して、大声で泣きながら縋りつく。
 「どうして……死んじゃうってわかってたのに……私なんか助けるよりもあなたに生きててほしかったのに……」
 「その言葉は本当かい? 暁美ほむら」
  嘆くほむらに魔法の使者が瓦礫の山の上から問いかける。

 「君のその祈りの為に魂を賭けられるかい? 戦いの定めを受け入れてまで、叶えたい望みがあるのなら、僕が力になってあげられるよ」
 「あなたと契約すれば、どんな願いでも叶えられるの?」
 「そうとも。君にはその資格がありそうだ。さあ、教えてごらん。君はどんな願いでそのソウルジェムを輝かせるのかい?」
 「――私は」
  ほむらは眼鏡を外して、涙を拭い魔法の使者に自らの願いを告げた。

 「鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃな、彼女を守る私になりたい!!」
  ほむらがそう言い切ると、ほむらの胸に痛みに似た衝撃が走る。
  ほむらの魂が肉体から抜き取られ、ソウルジェムへと変化し、眩い光を放ちながらほむらの目の前に現れる。

 「――契約は成立だ。君の願いはエントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってご覧。その新しい力を」

  ほむらが恐る恐るソウルジェムを両手で掴んだ瞬間、ほむらの固有魔法が発動して砂時計を内包した盾が形成されて、ガチリと音を立てて時を巻き戻していく。
  ほむらはそのまま意識を失い、大切な物が壊されてしまった世界からその姿消してしまった。

 「……さて、これからどうなるかな。今回のケースは実に興味深い」
  誰もいなくなった廃虚で、キュゥべえはそう呟くといかずこかへと去って行った……。

                                                                                             つづく


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