12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 08:12:00.96 ID:DeNa+wh1o
唯「……私…なんで、泣いてるの……?」
フォークが音を立てて、胸に一際深く食い込んだ気がした。
梓「唯先輩も、どうしたんですか?」
唯「さ、さぁ…? なんでだろうね、あずにゃん…」
律「とりあえず、こっち来いよ。というかなんでそんなとこにいるんだ?」
唯「なんで、だろうね……わかんないよ……」
澪「……唯?」
そんなやりとりを呆然と眺めることしか、私には出来なかった。
痛いよ。
とても、胸が痛いよ。
息をするのも苦しいよ。
「助けて、唯ちゃん」
そう言いたいけど。
それでも、唯ちゃんを傷つけるほどに酷い私は、それでも卑怯者にはなれなかった。
でも、やっぱり弱い子なんだ、私は。だって。
唯「…………」
紬「……みんな、ごめんね。体調悪くて、今日は帰っていいかな……」ガタッ
律「えっ? ちょ、ムギ……」
だって。
たった今、呆然と眺める私と目が合いそうになった唯ちゃんは、確かに目を逸らしたから。
それだけで、ここに居られる気がしなくなったから。
紬「……さよなら」
ここに、二度と来られない気がしたから。
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