過去ログ - 真「白い夏と黒い財布」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:24:56.72 ID:IiA584goo
「へぇ。でも、黒ってあんまり雪歩らしくないね」

三人でのお喋りって、
下手すると置いてけぼりを食らうから大変。

どうにかボクも二人の会話に割って入った。

「……言われてみればそうなの」

ボクらが疑問を持つと、雪歩は慌てたように、目の前のT字路まで走って行った。

「あの、ほら!お茶屋さんこっちだよ!!」

「そうなんだ。ボク、ここら辺あんまり来ないからわからないや」

「確かに、こっちの方あんまり来ないもんね」

立体的な街の影をなぞりながら、雪歩の言うとおりの道を歩く。

こうして何かを探して歩いてるのは、
まるで有名な洋画のワンシーンみたいだ。

でも、残念なことに、太陽はずっとボクらに優しくなかった。



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