過去ログ - 真「白い夏と黒い財布」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:25:55.27 ID:IiA584goo
「あっづいの……とけちゃいそうなの……」

これだけ暑いのだから、誰かがこう言い出すのは予想済みだ。
待ってましたとばかりに、用意済みの提案をしてやった。

「財布見つけたら、雪歩がアイスおごってくれるってさ」

「ええっ!?」

汗をぬぐっていた雪歩が、驚いてボクの顔を見る。

「いいよね?雪歩」

「いいけど……でも、アイスなんかでいいの?」

「ミキ、アイス食べたいの!」

「だってさ。しょうがないよね」

「真ちゃんってばもう…」

困ったように雪歩が笑う。
太陽に照らされた白い顔が、焼けてしまわないか、ふと心配になった。



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