過去ログ - さやか「あたしは、一緒にいるから」
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8: ◆H5.fwl4dxg[saga]
2012/08/18(土) 01:37:22.45 ID:wShPANMO0
『そんな事はないよ、さやか』
さやか「っ!」
ふと、頭に直接響いて来る声があった。
もう、幾度となく聞いた声。
窓際の方へ視線を移すと、やはりそこにそいつの姿はあった。
QB『キミが願いさえすれば、彼はまたヴァイオリンを弾く事が出来る。簡単なことじゃないか』
さやか「………」
恭介「さやか?」
さやか「ん、何、恭介?」
恭介「どうかしたの?なんだか、険しい表情をしてたけど」
さやか「ゴメンゴメン。なんでもないの」
恭介「……そう?なら、いいんだけど」
さやか『何度も言わせないで、キュゥべえ。あたしは、あんたと契約するつもりは無いの』
QB『キミも、彼がまたヴァイオリンを弾けるようになればいいと思っているんじゃないのかい?』
さやか『そりゃそうに決まってるけど。でも、それとこれとは話が別なの』
QB『こんなに簡単な話なのに。わけがわからないよ』
それだけ言い残すと、キュゥべえは窓際から姿を消した。
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