過去ログ - 咲「野球って楽しいよね。安価でいっしょに楽しもうよ！！」　二十九本場
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999:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga]
2012/08/20(月) 23:39:34.97 ID:pQfqRXw7o

「"次の私”は普通の文学少女として過ごすから」

「保証は？」

「何なら、かまをかけたり確認したり、監視してくれてもいい」

「……」

「それでも次の私が野球で立ちふさがることはあるだろうけど……」

大事なのは、ここ。

多分私は、このままいくと野球部に入る。

野球のことは嫌いでも、多分次の私も、京ちゃんのことは好きになるから。

「最後まで野放しにして、私に負けたらこの世界の記憶でもなんでも引っ張り出して世界を終わらせればいい」

「……そうまでして野放しにするメリットは？」

「強いて言うなら、デメリットがなくなることかな」

「……デメリット？」

「……刺し違える気の私相手に、平行世界ごと抹消しようと思えば出来る私相手に、

　過去に行って先手を打って殺してもいい私を相手に……無事勝てると思っているのなら、どうぞ」

ミスＫは、さすがの私も簡単には殺せないだろう。

だがしかし、ミスＫは、一人では計画を遂行できない。

彼女は乗らざるを得まい。

彼女を殺せばいいだけの私と、使えるコマを全て守らねばならぬ彼女とじゃ、難易度が段違いなのだから。

「それと……多分、京ちゃん殺したら、私、世界壊しちゃうと思うから」

次の私の命の保証は、これである程度つく。

京ちゃんの命の保証も、大丈夫だろう。

「殺さないよう気をつけてね？」

次こそ私と京ちゃんは、裏の世界から隔絶された世界で、楽しく笑って暮らすんだ。

未来なんてくだらないものを知らないまま、何も知らない純粋な気持ちで、京ちゃんと普通の日々を歩いて行くんだ。

そう思うと、訪れる死も怖くない。

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