104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/08/31(金) 22:01:25.05 ID:HyuFfHdDO
ようやくゴールらしきものに辿り着いたのか、それともまた新たな面倒ごとへの入り口か、彼は考え事を一時中断することにした。
とにかく今は、進む。
クロ「蛇がでるか、鬼がでるかってか。」
どっちにしたって厄介事は起きそうだ。
らぁっ!と気合いと共にクロは扉を蹴破った。
クロ「あぁ?」
扉の向こうにあったのは闇であった。
深く、広く、粘ついた、まるで物質のような存在感を感じる。
クロ「おい、チビ。」
子猫は、その声のする方へ顔を上げた。
そこにあったのは、先ほどから、猛進を続け、自分には理解できない存在を退け続けた黒猫。
クロ「いいか、早いとこどっか逃げろ。」
その真剣そのものになった顔であった。
「ミー?」
と、首を傾げた瞬間には、子猫は自らの身体が浮く感覚を覚える。
自分が投げられたと気付いた瞬間には、子猫は身体が叩きつけられ、地面と摩擦しながら飛んでいた。
抗議と疑問をこめて、クロの方を見た時には、クロは何かに殴り付けられたかのようにその身体を宙に浮かしていた。
1002Res/761.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。