117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/02(日) 00:10:30.48 ID:MICl8cUDO
 そこにいたのは、黒髪の少女に、無感情を顔にぶら下げた少女。  
 かつてのキュウべえの話と、つい最近のまどかの話に聞く転校生であり、謎の魔法少女───暁美ほむら。  
  
  
 というのは分かった。  
 いや、分かる。分かるのだが、なんださっきのは。  
  
  
 マミ「え、えーと。ほむらさん?そのセリフってどういう・・・。」 
  
  
 まさかセリフに突っ込まれるとは予想だにしなかったのか、何やら無表情ながら彼女は慌てふためきだした。  
  
  
 ほむら「は、ハードボイルドよ。」 
  
  
 何がどうした事か分からない。  
 話に聴いてる限りでは、彼女はもっと冷たく鉄面皮を被ったような人物のはずだが、今目の前で「おかしい、彼はあんなに格好良く決まってたのに」とブツブツ呟く少女からはそんな様子は伺いしれなかった。  
  
  
 マミ「で、何の用かしら。」 
  
  
 もう、とっと帰ってもらおう。  
 マミはそう決断した。 
  
  
 ほむら「・・・単刀直入に言う。即刻魔法少女ごっこをやめなさい。」 
  
  
 ごっこ、という言葉に多少は怒りを覚えたが、息をそっと吐いて自分を抑えた。こんなことで怒る必要はないのだと。  
  
  
 マミ「ごっこ、は訂正してほしいわね。少なくとも私は覚悟を決めて戦ってるわ。」 
  
  
 覚悟・・・ねぇ、そんな言葉が目の前の少女から聞こえてきた。  
 なんだか、そのセリフは普段の彼女は絶対に言いそうにないだろう事がなんとなく分かる。  
  
  
 無理に、誰かの真似をしているような。 
  
  
 ほむら「あぁ、そう言えば鹿目まどかと美樹さやかの目の前で魔女を倒したみたいね。どう?せいぜい格好良く倒せたかしら。」 
  
  
 別の事に思考が巡っていたマミに、突然あからさまに皮肉っぽくほむらは言葉を投げかけた。 
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