124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/03(月) 00:07:55.57 ID:xJgeVSzDO
マミ「あああああああ!」
まるで、まったく別の物を振り払うように彼女は布団を跳ねとばした。
夢の続きのように荒い息をつく、渇いた喉がはりついているのか、ヒュウヒュウと細い風が通る音がする。
身体を起こして、そのままの体勢から動けない。
足が、腕が震えてしまい、立ち上がれない。
震えを抑えようと、自らで身体を掻き抱くが、どうしても先ほどの夢を思い出すとそうもいかなくなる。
いや、あれはただの夢ではない。
あれは追体験なのだ。
あの夢は、彼女の過去であり、原点であり、罪だ。
どんなに忘れようとしても、どんなに逃れようとしてもついて回る。
それは、彼女が彼女たる証明でもあるのだから。
マミ「やっぱり・・・、あの人があんなこと言うから。」
憎々しげに、彼女は少し前に家の前でほむらという少女と出会った日のことを思い出した。
自らの行為を、信念を否定し、踏み躙るあの言葉の数々をマミは受け入れはしなかった。
しかし、忘れることもできなかった。
1002Res/761.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。