13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/08/18(土) 23:59:34.31 ID:9YbsFwGDO
クロは『二度』という言葉に違和感を覚えた。
ということはマミは、自分より以前にしゃべる猫のような不思議に出会っていることになる。
そして、先程、銃を向けられた時の彼女の落ち着き。慌てたような顔をしながら、次に相手がどうでるかを確認していた。
こちらが、本気ではなかったとはいえ、どうにも妙なものを感じた。
そして何より、さっきから感じるこの視線。
クロ「・・・うっとおしい。」
敵意はなく、悪意はなく、しかし、善意もない、不安もない、ただひたすらに観察する気配がある。
相手がどれほどの利をもたらすのか、どれほどの不利をもたらすのか、それだけを見極めようとしている。
その気になれば感じることもできないほどの、無機質で、無感情なのっぺりとした視線。
それを、この部屋に来る前、マミに出会ったときから感じるのだ。
マミ「どうしたのクロ?」
クロ「いや、どこに行っても、面倒事はついてまわるもんだなって思ってるだけだ。」
ヤレヤレと心底面倒くさそうに首をふるクロを不思議そうに見つめながら、マミは一口紅茶を飲んだ。
───マンションの屋上
「へぇ、しゃべる猫なんて。少し気になるから見に来てみれば、なんてことない。ただの人形じゃないか。」
「あれなら放って置いても構わない。あんなものに、この宇宙の理を変えられるはずがない。」
QB「さて、そろそろマミにも働いてもらおうかな。」
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