132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/03(月) 23:16:24.31 ID:xJgeVSzDO
 マミ「・・・それは、あなたには関係ないことよ。」 
  
  
 ここに第三者がいれば、明らかに空気が変化したことに気付いたかもしれない。そうすれば、多少はクロをたしなめ、マミを諫めるきっかけを作ることができただろう。  
  
  
 しかし  
  
  
 クロ「そうか?もうだいぶ関わっちまったしなー。それに暇つぶしにゃ調度いいし。」 
  
  
 暇つぶしなんかじゃない。そんなんじゃない。  
  
  
 クロ「あの二人なんかいたって大して役にたたねーかもしんねーぞ。オイラが手伝ってやるよ。」 
  
  
 役に立つとかそんなんじゃない。  
 そんなつもりじゃない。  
  
  
 クロ「そもそも、願いを叶えるだのくだらねーこといってるアレのために、命までかける必要は・・・」  
  
  
 マミ「あなたに何が分かるのよ!!!」 
  
  
 突然の絶叫に、クロは前を見た。  
 軽く目を見開いてマミの顔を伺う。  
  
  
 そこにあったのは、目に涙をため込み、唇を噛み締めた少女だった。 
  
  
 マミ「誰にも、分からない。」 
  
  
 ダッと、駆け出した彼女は何も言わず乱暴に玄関のドアを開けた。  
  
  
 「いってきます」とは言わなかった。  
 「いってらっしゃい」とは言えなかった。  
  
  
 クロ「やっちまったか・・・。」 
  
  
 ため息をついてゴロリと横になった。  
 頭にかつて言われたことがよぎる。  
  
  
 『まったくほんっとにクロちゃんってば乙女心を分かってないんだから!』 
  
  
 『どうしてそうも一番言ってほしい言葉が言えなくて一番言ってほしくない言葉はポンポン出てくるのよ!』 
  
  
 とは、小一時間ナナとケンカした時に言われた言葉だ。 
  
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