137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/04(火) 12:19:21.63 ID:QA3r/TNDO
 クロ「なんだありゃ?」 
  
  
 自分を通り過ぎて走っていく少女を横目で見る、なにやら泣いているように見えたが、そこまで悲壮な雰囲気が出ていた訳ではなかった。  
 気に掛けるまでもないと判断し、歩みを進めようとした時だった。  
  
  
 まどか「クロちゃーん!」 
  
  
 聞き覚えのある声が近づいてきた。  
 振り返ってみると、ピンク色をした髪を元気よく揺らしながら少女がこちら走ってくる。 
  
  
 クロ「よぉ、まどかじゃねーか。元気か?」 
  
  
 まどか「うん、クロちゃんはどうだった?」 
  
  
 ボチボチだ、とノラリクラリと返事をするクロに対し柔らかい笑顔をまどかは見せていた。  
 つい最近まで、魔法少女体験コースについていきマミとはよく会っていたが、クロとはここ数日は出会っていなかった。  
  
  
 懐かしい、とはまた違うが、こんな場所で出会えるとは思わず、嬉しく思っているのだ。 
  
  
 まどか「そうだ、実はね。最近うちで猫を二匹預かってるんだ。会ってみない?」  
  
  
 目を輝かせながら、まどかはクロに尋ねるも、彼としてはそれほど興味はなく。  
  
  
 クロ「オイラが会ってどうなるんだよ。」 
  
  
 まどか「猫ちゃんが何を考えているか教えてほしい!」 
  
  
 とても夢見がちな、ファンシーな望みをぶつけられて、多少面食らいつつもクロはその提案に『ノー』を突き付けた。  
  
  
 クロ「やだよ、めんどくせーし。」 
  
  
 まどか「えー、じゃあ猫の気持ちが分かる道具とかないの?」 
  
  
 クロ「そういうのは青いのに頼れ。」 
  
  
 それかニャウリンガルを買え、とまどかをあしらう。しかし、まどかもまどかでそのようなぞんざいな扱いを受けつつも、クロとの会話を楽しんでいるようだった。 
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