138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/04(火) 12:55:31.19 ID:QA3r/TNDO
が、そんな様子を面白く思わない者が一人いた。
さやか「あんた、ここで何をしてるのよ。」
キツイ言葉に目をやると、その雰囲気にそぐわぬ厳しい顔を漂わせた少女がこちらを見ていた。
クロ「なにって言われてもなー、宅急便だよ。」
黒猫だけに、とからかうように笑い、傍らの弁当箱をアゴでしゃくった。
因みに、今のクロは多少は人通りを気にしてか四つ足で立っている。
まどか「それ・・・お弁当?」
やはり苦手なこの空気だが、冗談めかしたクロの態度に勇気づけられ、まどかはようやく口を開くことができた。
クロ「まーな。マミのヤツとケンカしたら、怒って学校いっちまったからな。」
その言葉に、軽い好奇心を抱いたのは、まどかであった。
マミというあの大人びた、自分にとっても先輩でもある彼女が『怒り』という感情を見せたということに、興味を覚えたのだ。
しかし、さやかが抱いたのは嫌悪だった。
さやか「ふん、どうせあんたが変なことしたんでしょ?」
クロ「正解。いい勘してるじゃねーか。」
まただ、またこの笑み、人を馬鹿にしているような笑みを顔全体に浮かべて、さやかに向けて右手で親指まで立てている。
腹立たしかった。
さやか「・・・まどか、私、もう行くから。」
顔をそらし、吐き捨てるように呟いて、さやかは学校へ向かう道を走っていった。
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