142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/04(火) 20:05:08.90 ID:QA3r/TNDO
まどか「さ、さやかちゃん!」
足早に、まどか達から離れていくさやかに慌てて声をかけるが彼女に振り返る気配はなく、そのまま見えなくなってしまった。
まどか「・・・ごめんね、クロちゃん。」
クロ「なんで、お前が謝ってんだ。」
まどか「だって・・・。」
クロ「バーカ。」
俯いたまどかの肩は震えていた。
前髪が目を覆うようにパサリとかかっている。
クロ「慣れてんだよ。こーいうのは。」
見慣れたボンヤリとした、感慨の無さそうな顔をクロはまどかに見せていた。
しかし、彼女にはその顔がたまらなく辛い。
彼のそんな顔は見たこともないが、涙を流したり、そうでなくても憤慨を剥き出しにするべきじゃないのかとまどかは思っていた。
こんな顔を、彼にはしてほしくない。
まどかは、それを話題を変えることで誤魔化すしかなかった。
まどか「クロちゃんは、そのお弁当どうするの?」
突然変わった話題に、クロはまどかの下手くそな気遣いを感じ、とりあえずそれを頂くことにした。
クロ「ま、アイツの臭いでもって捜し出して渡しゃあいいだろ。」
取り敢えず学校まで案内してくれ、と頼まれたまどかもその提案を快諾し、まどか達は学校へと足を向けて歩きだした。
まどか「ところでクロちゃん。」
クロ「あ?」
まどか「マミさんの匂いってどんな匂いなの?」
その質問はあまりにも不躾過ぎた。
事実まどかは直ぐに失言をさとり顔を真っ赤にして、取り繕う。
まどか「ご、ご、ご、ごめん!なしにして!今のなし!」
そんな様子にニヤニヤしながらクロはまどかを見上げた。
顔はまさに喜悦そのもので。
クロ「そうか、じゃあその前にお前の匂いを教えてやろうか?」
まどか「や、やめてよ〜。」
クロ「えーと、まずは」
彼らは、そんな感じで学校に向かって行った。
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