147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/04(火) 21:37:40.74 ID:QA3r/TNDO
慌てて振り向いた彼女の視線の先にいたのは、キュウべえだった。
白く小さい身体に、柔らかそうな尻尾をシュルンと揺らしながらマミの視界に、はっきりと写っていた。
マミ「キュウべえ・・・。」
襲いくる不安と恐怖から、なんとか逃げ出そうと走り回っていた彼女にとって、その姿はどんなに救いになっただろう。
『あの日』から、朝も夜もずっと一緒にだった。
戦いの時も、孤独の中にいても、その姿を見れば安心できた。
やっと捜し求めていた安息に出会うことができマミは崩れ落ちそうになるほどの安堵を覚えた。
QB「どうしたんだい?可哀相に、何か怖いことでもあったのかな。」
可愛らしい声でマミのことを案ずるキュウべえ。
彼が心配してくれている、ただそれだけでマミは満足だった。
マミ「うぅん、なんでもないわ。ありがとう、少し落ち着いたから。」
いつもの『自分』を、取り繕った彼女は一つ小さく深呼吸をして、仕切りなおすように言葉を続ける。
マミ「購買でパンでも買ってくるわ、キュウべえも食べましょう。そうね・・・、クロにも後で謝らなきゃ。」
QB「その、クロのことなんだけどね。」
マミ「クロがどうかしたの?」
1002Res/761.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。