163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/05(水) 21:15:38.39 ID:DzkuXeuDO
マミから目を離さずに、なんとか6メートル程、距離を保つ。
クロ「てめぇ、何考えてやがる。」
唸るようにマミを問い掛けるが、彼女は震わせてクロを睨んでいた。
クロはゆっくりと、胸の武器庫から剣を抜きさる。
クロ(!?)
嫌な気配を感じたのは、背後からであった。
慌てて振り返れば、そこにあったのは一丁のマスケット銃、そして同然それはクロに向けて火を吹いた。
クロ「くそっ!」
その場から、真横に飛ぶ。
躱せたかどうかは一切気にしない。
気にすることもできない。
次の瞬間には、マミが此方に銃口を向ける姿を確認できた。
二丁拳銃、躱せない、ならば、躱さない!
長い剣に、その身を隠すように構えると、凄まじい音が連続して響き、火花が飛び散る。
マミ「私は正義の味方じゃなきゃいけない、魔法少女じゃなきゃいけない、強くなきゃいけない、この町を守らなきゃいけない。」
ブツブツと自分に言い聞かせるような言葉がマミから漏れている。
それは、許容範囲を超えたコップから水が溢れだしてしまっているような、そんな様を連想させた。
クロ「はぁ?だからなんだってんだよ。」
マミ「そうじゃなきゃダメなのよ・・・、パパとママを死なせちゃったんだから・・・、私はそうじゃなきゃダメなんだ!!」
絶叫と共に、引き金は弾かれた。
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