185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/07(金) 19:39:08.96 ID:PQlt3vyDO
一瞬の静寂と共に、クロの身体に巻きついついた戒めは解かれた。
誰が、は考えずとも分かったが、何で、かは考えても分かりそうになく。
また、考えるつもりなどなく、クロは走りだした。
が、すぐに彼の前に、影が立ちふさがる。
クロ「そこをどけ!!」
「襲われたならまだしも、魔法少女がいなくては結界に侵入することはできない。」
激情のままに戦闘態勢に入ろうとするクロに、『彼女』はそう告げた。
クロ「ならどーしろってんだ!?」
詰め寄るクロに、彼女は感情を込めず言った。
「私は、暁美ほむら。魔法少女よ。────力を貸すわ。」
────マミ・まどかside
そんなやり取りがあったとはつゆしらず、彼女達は既に魔女の結界の中に突入してしまっていた。
まどかは、よくさやかに着いて病院に行っていたし、この街の道もよく知っていた。
近道を通ることなんて、お茶のこさいさいだったのである。
マミ「もう結界まで・・・、まだ魔女は誕生していないにしても、急がないといけないわね。」
ほのかに暗い世界の中を、魔法少女に姿を変えたマミと、制服姿のまどかは二人で歩いていた。
しかし、先ほどから妙にマミが足早に歩いているので、まどかは彼女の後ろの方を歩いている。
気を抜けば、二人の距離はかなりあいてしまうような気がして、まどかは必死で、競歩をしているくらいの気持ちで歩く。
まどか「さやかちゃん、大丈夫ですよね?」
心配事が、あまりにも多すぎて、まどかはマミに話しかけた。
それは、この沈黙に対するやりきれなさも大いに含まれての事だったが。
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