197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/08(土) 16:01:31.93 ID:+Xfj+B4DO
今まで、まどかもさやかも魔女の作る結界の中を何度も見たことがある。
そして、そのいずれにも、彼女達の持ちうる『常識』と『理屈』では説明することができない摩訶不思議な世界が広がっていた。
ぎとついた色彩が闇を塗り固め
地球に存在する法則を無視しきった造形物が転がる。
そして、辺り一面から感じる怖気と、悪意で常に肌があわだっていた。
───そして、ここも例に漏れることもない。
辺り一面に広がるのは、大小含めたお菓子の山。
『大小』と言っても、やはり自分の持ちうる常識のものさしでははかりえなかった。
岩石ほどの大きさのキャンディから、教室のガラス戸並みのチョコレート板。
普段自分達が手にする物が、この世界においてはあまりの小さく思える。
まるで、絵本やアニメの世界を現実に再現したようで、それゆえに不気味だった。
メルヘンチックな光景と、今、自分達を包む緊張感のギャップが紛れもない異常を伝えてくる。
マミ「・・・いた。」
マミのその言葉に、まどかとさやかは、この空間の中心部。
山のように積み上げられたお菓子の玉座。
まるで、小動物のような動きでお菓子をあさり
マミ「二人とも、早く隠れて。」
鮮やかなピンク色をした、とても可愛らしい異形。
マミは、それを見つめてゆっくりと闘気を漲らせていく。
まどか「マミさん・・・。」
心配そうな顔をする『友達』を安心させようとマミは、振り返った。
マミ「大丈夫。」
その言葉と共に、魔女に向かって走り出した。
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