208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/08(土) 23:46:45.44 ID:+Xfj+B4DO
 まどか「マミさん!」 
  
  
 さやか「・・・そんなぁ。」 
  
  
 どうしたって、二人はマミの姿を直視できなかった。青白い顔で、眠ったような彼女を見ると、視界がぼやけてしまう。  
  
  
 クロ「マミ?!」 
  
  
 最後の力を振り絞るように、マミは右手を上げて、クロの頬を撫でる。  
 手の平にも、血が張りついており、クロのぬいぐるみにマミの血がしみこんでいった。  
  
  
 マミ「クロ、ごめん、なさい。心、がないなんて、いって。ごめん、なさい。」  
  
  
 クロ「もう、しゃべるな!!殴るのは後にしてやるから!今はいい!!」 
  
  
 力が抜けたのか、自らの頬を滑り落ちていくマミの手を、クロは小さな手で握りしめた。  
  
  
 マミ「やっぱり、クロはいい子ね。」 
  
  
 小さく、マミは微笑んだ。  
  
  
 マミ「こんなにも、私、のために・・・泣いてくれるん、だもの。」 
  
  
 やがて、彼女の目はゆっくりと閉じられていく。  
 長い、長い孤独から、解放された少女は。  
  
  
 ゆっくりと、瞳を閉じた。  
  
  
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