240:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:21:20.35 ID:arWueCtDO
さやか「猫の手になんの意味があるのよ。一番大切なのは人の手だよ。」
投げ返された腕を受け取りながら、なんとなく一理あることを言われたクロは、また帰ってきてしまった腕をうろんげに見つめる。
クロ「いらねーんだけどなぁ。邪魔な腕なんて・・・。」
さやか「そんなこと言うなよ!!」
クロがポツリと漏らした何でもないような呟きに、さやかは過敏に反応をしめした。
クロの言葉を否定するように、大きな声で彼の言葉を遮った。
驚いたのは、クロだけでなく、マミ、まどかもそうであった。
そして、さやか自身ですらも自らの行動にたじろいでいる。
まどか「さやか、ちゃん?」
さやか「いや、別に、あんたのこと心配してるわけじゃないけど・・・、もっと自分を大事にしなよ。自分の身体なんだからさ。」
クロ「・・・なんで、お前にいちいち言われなきゃならねーんだよ。」
一応、クロはさやかに口答えをしてみる。
しかし、明らかに図星をつかれたのも確かであった。
マミ「そうよ、クロ。あんまり無茶はしないでちょうだい。」
ね?と笑うマミには、お前に言われたくないと思うクロだが、さやかの豹変には正直驚いた。
少々、彼女に対する認識を改めるべきなのだろうか?
まどか「そ、そうだ、さやかちゃん。これから行くとこあるんでしょ?先にそっちの用事を済ましてきてよ。」
さやか「あ、うん。ありがと、まどか。」
何かを隠すような二人の態度にクロとマミは首をかしげる。
そんな二人を尻目に、さやかは足早に病室を後にしようとする。
さやか「あ、まどか、マミさん、お疲れ様でした。」
相も変わらず、クロには何もなく、さやかは頭を下げて、いずこかへ去った。
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